「丈も時代も変えたミニの女王」というキャッチコピーで開催中の
「マリー・クワント展」。
Bunkamura ザ・ミュージアムで、来年1月29日まで行われています。
先日亡くなったエリザベス女王と同い年で、今もご存命の
イギリスのデザイナー、マリー・クワントの、日本初の回顧展です。
マリー・クワントの出身地のイギリスでは約40万人が訪れた展覧会が、
日本にもやってきました。
展示は、ほとんどがマリー・クワントがデザインした洋服たち!
老舗百貨店、ハロッズの前に、自らのブティックの2号店を出店したり、
注目を集めるべくディスプレイにザリガニを配置したりといった、
マリーの発想と行動力に驚きました。
展示を見ていく中で、今、当たり前になっているファッションの多くを、
マリー・クワントが始めていたことを知ることができました。
ミニスカート、パンツスタイル、タイツなどなど!
マリー・クワントがいたからこそ、女性の装いが変わっていったのですね。
ベストとショートパンツのアンサンブルを着るツイッギー
1966年10月23日
新しいことを始めると、反発もあるものですが、
海外にも進出して成功を収めたマリー・クワントは、
1966年、エリザベス女王から、英国王室第四等勲章を授与されます。
その時、マリー・クワントが着て行ったドレスとベレー帽も展示されていました。
マリー・クワント自身がデザインしたもので、
優しいイエローのジャージー素材でできた、ミニ丈のドレスで、
袖に丸い持ち手のファスナーがついた、可愛らしいものです。
ベレー帽と合わせた装いは、
ショートカットのマリー・クワントによく似合っていて、
勲章授与式のニュースが、良い宣伝にもなったそうです。
謁見というと、イブニングドレスのような、ドレッシーなものを想起しますが、
マリー・クワントは、自分が作り上げたものを信じ、周りを動かしていった、
そのひとつの証のように感じました。
自分が着やすい服、着たい服を着て良いと、教えてくれるマリー・クワント。
経営者としても、新しい道を切り開いた女性としても、
格好良いマリーの人生を追体験できる展覧会です。
Bunkamura ザ・ミュージアムで、来年1月29日まで。
ぜひお出かけください。