18日木曜日に、ららぽーと豊洲のシーサイドデッキで行われた
「三井不動産クライミングパーク for TOKYO 2020」の取材に行ってきました。
ららぽーと豊洲のシーサイドデッキと呼ばれる、海に面した中庭のようなスペースに、
スポーツクライミングができるウォールが、4つ設置されました。
21日(日)まで、10時から17時(受付は16時30分まで)の時間、
小学生以上の方なら無料でスポーツクライミングを体験できます!
ちなみに、小学生未満のお子さんには、キッズウォールが用意されています。

昨日行われたオープニングイベントには、
タレントの武井壮さん、
ボルダリングの野口啓代(あきよ)選手、野中生萌(みほう)選手が登場。

野口選手はワールドカップ総合優勝4度、
野中選手も、2016年の年間ワールドカップランキング2位と、
お二人は、ボルダリングで世界の頂点を争っています。
近くで拝見すると、筋骨隆々というわけではなく、
ポニーテールが爽やかで、マニキュアにピアスと、
トップアスリートというよりも、
モデルさんのような憧れの美女といった印象でした。
ただ、武井さんに言われて気づいたのですが、
色白でいらっしゃるお二人も、膝からすねくらいまで、
打身などあざがたくさんあり、競技の過酷さが垣間見えました。

お二人のお話によれば、スポーツクライミングでは、全身を使います。
腕の力で壁を登っていくというイメージがありますが、
大きな助けになるのは、足の力と、バランス感覚。
野口選手が手を使わずにつま先でぶら下がる
トゥーフックという技を見せてくださったんですが、
一瞬で、にこやかに、さらりとなさったので、
何が起こったのか分からず、あっけにとられてしまいました。

やってみるように言われた武井さんの「普通の人がやったら大事故につながる」
「足をかけるところまでできても、手を離そうという気にならない」という言葉で、
いかに難しい技なのかということがより実感できます。

お二人が見せてくださったクライミングは、しなやかで、とても美しい一方、
片時も目を離せない、「え! 何が起こったの!」という驚きにも満ちています。
武井さんが「本来人間が持ちえない能力を使う競技」と仰っていましたが、
まさにその通り。
野口選手は「指先何㎜の感覚を味わえるスポーツは中々ない」とコメントされていましたが、
その境地に至るまでに、体全体を鍛え上げた努力を思うと気が遠くなります。
ただ、スポーツクライミングは、トップアスリートが極限に挑む競技でありながら、
手足をひっかけるホールドの位置によって、簡単に難易度を変えることができるので、
小さいお子さんや、女性でも楽しめるんです。
野口選手、野中選手がメダルを狙うスポーツクライミングは、
東京オリンピックから正式種目になり、
オリンピックでは、「リード」「ボルダリング」「スピード」の3種類の複合種目として行われます。
ららぽーと豊洲のクライミングパークでは、この3種類すべてが用意されていますので、
ぜひ、体験してみてください。

お二人に教えていただいたコツは、
・事前にコースを見て、どこに手足を置いていくか想像すること
・手だけではなく、全身で立ち上がることを意識すること
・身体の動かし方や重心移動などたくさんの要素を使うこと なんだそうです。
私も、高さ約10mのウォールを安全器具をつけて登る「リード」に挑戦しました!

最初は、当然低いところから始めるんですが、あっという間に高くなり、
高所恐怖症の私は、身がすくんで体が動かなくなりました。
リードがついているとはいえ、自分の身長より遥かに高いところで、
手を離して壁を登っていくのは、かなり怖かったです。
それでも、スタッフの方が
「左膝のあたりにある青いホールドに左足を移しましょう」
「右手の先にある赤いホールドを目指しましょう」と、一つ一つ、
離れていても手取り足取り、といった感じで、
優しくアドバイスをしてくださったので、何とか登りきることができました!

千里の道も一歩から、という言葉もあるように、
一個一個、少し先のホールドを目指してたどり着いたてっぺん!
私は、ホールドにしがみついて離さないようにするだけで精一杯で、
残念ながら景色を楽しむ余裕はありませんでしたが、
野中選手が、スポーツクライミングの魅力として一番に挙げていた、
達成感を噛みしめることができました!
オープニングイベントの中で印象的だったのは、野口選手、野中選手のスゴ技と、
武井壮さんが、今のスポーツクライミングについて、
選手の皆さんの頑張りが読んだ盛り上がりだと仰っていたこと。
今後、オリンピックに向けて、さらに目にする機会が増えてくると思います。
競技観戦をより一層楽しむためにも、ぜひ一度、気軽に挑戦してみてください。
運動が苦手で高所恐怖症の私でも登れましたので、
どなたでもお楽しみいただけると思います!