昨日、お笑い芸人、ピースの又吉直樹さんの小説『劇場』について書きましたが、
今日は、又吉さんがオフィシャルサポーターを務めている「大エルミタージュ美術館展」について。
ロシアのサンプトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館から、
女帝、エカテリーナ2世の在位中に集められた作品を中心に、
名画85点が日本にやってきました。
音声ガイドでは、通常の解説に加えて、オフィシャルサポーターの又吉さんが
作品に対する独自の感想や(静かな展示室で吹き出しそうになりました)、
ロシア文学への思いを語ってくれます。
また、お子さん向けに、チェブラーシカが解説してくれる音声ガイドも用意されています。
展覧会の1枚目は、ウィギリウス・エリクセンの
「戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像」。
18世紀にロシアの女帝として君臨したエカテリーナ2世が、
エルミタージュ美術館の産みの親なんです。
1764年、女帝は、ベルリンの実業家から317点の絵画を購入し、
親しい人々にこれらの美術品を見せる場所を作って
フランス語で「隠れ家」を意味する「エルミタージュ」と名付けたそうです。
女帝が在位中に集めた絵画は、およそ2500点とも言われています。
19世紀に、一般の人々にも美術館として公開され、
今や、エルミタージュ美術館の所蔵品はおよそ310万点、
そのうち絵画作品だけでも1万7千点に及びます。
そんな膨大な所蔵品から選りすぐった
「大エルミタージュ展」の出展作品は、どれも第一級の絵画ばかり。
幅広いコレクションを誇るように、展示は、描かれた時代と国ごとにまとめられているので、
ヨーロッパの美術史を、この展覧会で俯瞰することができます。
また、女帝のコレクションを中心に構成されているとあって、
蒐集時のエピソードも興味深かったです。
中でも、女帝の息子パーヴェル1世が、
画家の工房に直接足を運んで、母のために購入したという
ポンペオ・ジローラモ・バトーニの「聖家族」は、
作品の美しさと共に、女帝の母子関係が垣間見えて、特に印象に残りました。
ぜひ、ロシアから遥々やってきた力強い絵画を間近に鑑賞しながら、
お気に入りの一枚を見つけてみてください。
「大エルミタージュ美術館展」は、
六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで、6月18日までです。
ちなみに、同じく六本木で行われている展覧会、
新国立美術館の「ミュシャ展」の記事はこちらです。
さて、明日、私は、
朝8時30分からの
「八木亜希子 LOVE&MELODY」の中継で、
東京ワンピースタワーへ、
そして、お昼15時30分からの
「スイスイサタデー 〜カロ・ソリーゾ!」の中継では、
この時期ならではの、美味しいものが摘める場所に出かけます!
土曜日も、ぜひニッポン放送でお楽しみください。