ずっと行きたいと思っていた展覧会、
「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力」。
会期が今週末までということで、
慌てて会場の渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムに行ってきました。
公式HPは
こちらです。
この展覧会では、幕末から明治時代に活躍した絵師、河鍋暁斎の作品を
イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションから展示しています。
死神太夫の周りで踊るガイコツと一休法師が描かれた
「地獄太夫と一休」がポスターになっていますが、
こうしたちょっと不気味な題材を、ユーモラスに描いた作品がたくさんあり、
見ていて楽しく、中には吹き出してしまうものもありました。
動物の絵を例にすると、水墨画や鳥獣戯画など伝統を踏まえたものや、
身近な猫、そして暁斎が好んで描いたカラスがたくさん展示されている一方、
明治の世に日本に来たゾウを写実的に描いたもの、擬人化したもの、
さらには西洋から流入したイソップ童話など、多種多様です。
さらに、可愛らしい動物たちに留まらず、植物の擬人化、人間味豊かに描かれた神様仏様、
河童や鬼の学校など、独創的なアイディアが、印象的な構図、迷いのない力強い筆致で描かれています。
絵の題材や画法も変幻自在、さらにジャンルも、風刺画から春画、宗教画まで、
一人の画家の作品とは思えないほどのバリエーションが楽しめます。
盛りだくさんの展示を観終わってとても満足し、うきうきした気分が続いています。
河鍋暁斎という画家を知ることができて良かったです。
日本国内よりも、世界で高く評価されている暁斎。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアだけでなく、
アフガニスタンやコロンビアなど、世界各地から見に来ている方がいらっしゃいました。
会期が残りわずかですが、ぜひお出かけください。
暁斎の作品と一緒に写真を撮れる、デジタルサイネージもありました。