昨日、お台場の東京ビッグサイトで行われている、
最先端の金属加工と成形加工技術に関する展示会
「インターモールド 2015」の三菱電機ブースを見てきました。
「あさラジ」で流れているCMでも名前を聞く「放電加工機」。
普段生活していると馴染みのないものですが、
製品のベースになる金型を作る時などに使われています。
金型を作る時に放電加工機を使うと
物理的に加工する時よりも、まっすぐな角が作れるそうです。
この「まっすぐ」というのも、
1ミクロンや2ミクロンの精度が求められる世界なんだとか。
こちらが、転写加工に使われる形彫放電加工機、
そして、こちらが輪郭加工をするワイヤ放電加工機です。
放電加工機は、電気が通るものなら固いものでも加工ができ、
また、直接触れないので刃が摩耗することもありません。
さらに、新製品のワイヤ放電加工機では、
加工に加え、加工した後その場で測定できる機能も備えています。
一度加工して、測定してから、
「もう少し削りたい」と思った時。
実は、1ミクロンなど細かい精度を求めるために、
再び加工機にセットするのがとても大変で、
半日仕事になることもあるそうです。
この、「加工→測定→再加工」がその場で出来る技術は、
ユーザーの要望を叶え、手間を省く画期的なものなんです。
こういった加工機で作られた金型が、私たちが普段目にする製品、
自動車から時計まで、大小あらゆるもののベースになっていて、
気が遠くなるような細かい世界で技術の進歩が進んでいると思うと、
周りのものの有難さを改めて感じます。
私は生まれて初めて、こういった放電加工機を間近で見ましたが、
「インターモールド2015」では、
最先端の加工機を実際に見ることができますので、
ぜひお出かけくださいませ。
「インターモールド 2015」は、今週土曜日(4月18日)まで、
お台場の東京ビッグサイトで開かれています。