阿部亮のNGO世界一周!
番組では、日本国内や世界各国で活躍するNGO(国際協力に携わる民間組織)を紹介。
NGOの代表や現地スタッフの方々をゲストに迎え、「なぜNGOに入ったのか?」
「現地はどんな悲惨な状況なのか?」
「どんな支援活動をしているのか?その成果は?」
「NGO活動の現場で目撃した現実とは?」「NGOは世界をどう変えたいのか?」
などの疑問に迫りつつ、世界を舞台に頑張っている日本人の姿を、
パーソナリティ阿部亮が紹介していきます。
↑元銀行員、本当に優秀な下川翔太さんです。話ぶりもスマート!
今年1月に行った釜石市。その東部に8つの漁村集落から成る箱崎半島があります。
そこで 釜石になんのゆかりもなかった20代の一人の若者が
「復興コーディネーター」として働いています。
下川翔太さん。彼は 和歌山南部の台風で被害にあった一人。裏山に水を汲みにいき、
ペットボトルに穴をあけて、シャワーにしたり・・・
NGOやNPOの救援を受けたり・・・そんな体験が、彼にあることを思い出させます。
東日本大震災。
それまではTVの向こう側にみえていた景色。被害は違えど、下川さん自身
自分の体験で 初めて心をつき動かされます。
「同じ日本人として何かするべきじゃないのか?」
当時、和歌山で銀行員だった下川さん、その思いをかかえたまま
大阪の支店に転勤になります。そして、大阪の生活に慣れたころ、ずっと心にあった
何か東北のためにしたい思いが募り、ついに行動に出るのです。
FACEbookやインターネットで探しあてた「釜援隊」の第1期募集。
下川さんは迷うことなく応募に申し込み、見事第1期のメンバーとして釜石に
移り住むのです。なんという行動力!
そもそも「釜援隊」とは、釜石市と釜石に復興コーディネーターを派遣している
RCF復興支援チームがタッグを組んで誕生した復興支援員。
今は14名の釜援隊が 釜石のいろいろな地域に入り、産業、観光、雇用、
地域コミュニケーション、などなどまちづくりの基幹となることを住民、行政、NPO,
とをつなぐ役目をしています。
この14名のうち12名が他県からきた人達。銀行、マーケティング、商社などをやめて
復興コーディネーターの仕事に従事しています。
そして下川さんは現在、釜石の箱崎半島で活動中!その活動の内容、
そしてなんにゆかりもない下川さんが漁師たちと打ち溶けるためのちょっとしたコツも
伺っています。
↑ 箱崎半島の仮設集会所をお借りしてインタビュー。
下川さんは、漁師たちと漁業話や、実際 現場で漁業体験をする
うちに本当の漁業の魅力に気がついたとおっしゃっていました。
それはきっと、彼がまさに住民となって、一緒に生活を楽しんでいるからでしょう。
そして箱崎半島の魅力をより多くの人に伝えたいという熱意からだと思います。
↑ 下川さんに紹介していただいた箱崎半島で 27歳漁師の三浦ケイタさん!
高齢化問題を抱える漁業の盛り上げ、箱崎に熱い思いを持ってる青年!
ケイタさんも一時期 釜石を離れて千葉に住んでいたことも。
今は 本当に 漁業の楽しさ、魅力を伝えていきたいと考えてるそう。
↑ さらに 下川さんの紹介でお会いした漁師の荒谷さん。
仮設のご自宅にお邪魔しました。荒谷さんは下川さん、箱崎にある東部漁業協同組合
さんと今 一緒に取り組んでる「海の学校プロジェクト」を伺いました。
これは 高齢化に向かう箱崎半島で一番の問題が、漁師の後継者問題。
それを解決するための大型プロジェクトなんです。今はそのモデルケースを構築中。
漁業の体験をしてもらい、漁業の魅力を知ってもらい、ゆくゆくは短期、長期の漁業留学
、最後に単位認定・・・までいけば、漁師の後継者も増えるという計画。
そして、その指導者には現役の漁師が最適。荒谷さんは先日行われた
漁業体験のコーチングをした一人。その時のお話を聞きました。
↑ 荒谷さんの奥様 手作りのお餅。ほかほかで、なんとも言えずおいしい!
昼前でお腹空かせた、阿部さんとスタッフで頂きました!ありがとうございます(涙)
コーヒーも美味しかったです。もっとゆっくりお話したかったね、とスタッフと、阿部さん。
20日の放送では 番組が短いので、ケイタさん、荒谷さんのお話は流せないのですが、
16日の1時間の放送で ちょっとだけですが流れます。それもお楽しみに。
そして、この番組は 今年で5年を迎えます。
この5年で いろんな方をご紹介してきました。京都のNGO、日本で唯一防災学科のある
兵庫の舞子高校、気仙沼大島、釜石市、箱崎半島など・・・
沢山の方にお話を伺いました。
その中で 今回 岩手県釜石市にスポットをあて、取材を続けてきました。
16日 日曜日
ニッポン放送では夜8時~
IBC岩手放送では午前11時~
「阿部亮のNGO世界1周 三陸・釜石の挑戦~それぞれの思いを未来につないで~」を
お送りします。
釜石で暮らす人々の思い、願いを聞いてください。
釜石 最高の町。面白い人がいっぱい。食事も美味しい、自然も最高。
ぜひ 行ってください。