一昨日の、「ザ・ボイス そこまで言うか!」の中での中継は、
普段なかなかいただくことのない精進料理。
その現代版「NEO SHOJIN STYLE」をテーマにしたお食事がいただけるということで、
新しい体験にワクワクしながらお店へと向かいました。
池上本門寺の五重塔とその周りに咲く壮大な桜の写真が壁を飾り、
目の前には歴史ある庭園・松濤園が広がっていて、とても落ち着く空間です。
「お寺は本来文化の発信地であり、老若男女が集う場所。
食文化を発信するのも一つの役割だと思い、
今回のお店リニューアルオープンと、提供する食事のコンセプトを決めました」と話して下さったのは、
池上本門寺執事で、朗峰会館館長の酒井智章(さかいちしょう)さん。
中継では、レストランでいただけるメニューの中で、
日蓮聖人ゆかりの「引き摺り豆腐」というのを出していただきました。
酒井さんのお話によると、日蓮聖人は瀕死の状態で池上本門寺にたどり着き、
特におなかを下す病気だったため他の料理は進まなかったけれど、
この引き摺り豆腐だけは召し上がることができたそうです。
絹豆腐が少し焼いてあり、その上からすりゴマと出汁のきいた葛あんがかけてある、
とても上品で優しい味でした。
目の前に広がる松濤園は、茶道化でもある小堀遠州の作品で、
かつては西郷隆盛と勝海舟の会談の場にもなったという歴史ある場所。
今は新緑の緑がとても美しく、
酒井さんは今の季節の松濤園が個人的には一番お勧めだとおっしゃっていました。
ランチのセットは1800円から、夜は予約制になりますが5000円のコースから、
そして甘露セットなどもありますので是非足を運んでみてください。
夜は松濤園のライトアップもされるそうです。