今月から始まったこの番組。
2人目のゲストは、かつて“平成の牛若丸”
現在は大相撲解説者でスポーツキャスターとしても活躍中の、舞の海秀平さん!
【舞の海秀平・プロフィール】
1968年、相撲が盛んな青森県生まれ、中学校から本格的に相撲を始める。
名門・日本大学の相撲部で活躍したのち、1990年、幕下付け出しで初土俵を踏む。
入門時は身長が169cmで日本相撲協会の新弟子検査基準に達していなかったため、
シリコンを頭に埋めて身長を高くした事が話題に。
かなりの激痛で三日間は眠れなかったという。
1991年に幕内入りを果たし、1994年には小結昇進。
多彩な技で大柄の力士を圧倒する取り口から、“技のデパート” “平成の牛若丸”と呼ばれ土俵を沸かせた。
1999年の引退後は大相撲解説者、スポーツキャスターとして活躍中。
【金子の深堀り!】
大相撲の世界に足を踏み入れた時、3年で十両に上がる事が目標だったという舞の海さん。
その目標も1年以内でクリア。
その後は、十両に定着する事を目標にしますが、
それもあっさり達成し、相撲界での目標を見失ってしまいます。
そんなとき、大学の先輩ながら舞の海さんよりも後から入門した、
智ノ花伸哉(当時:智ノ花)さんが小結に昇進した事で舞の海さんの心境に変化が現れます。
「自分は何をやっていたんだろう」「何か目標が無ければいけない」
そんな葛藤の末に「小結になるまでは現役を終われない。」
そう固く決意し、それからは目の色を変えて稽古に打ち込んだのでした。
舞の海さんが人生で忘れられない「言葉」とは・・・?
『山のてっぺんから見下ろす景色もいいけども、
谷底から見上げる景色もいいもんだぞ』
この「言葉」は、師匠・佐田の山親方が現役時代の舞の海さんに掛けた一言。
当時、連敗が続いて落ち込んでいる舞の海さんに、
佐田の山親方はこの言葉だけを残して、その場から去っていったそうです。
「この言葉を聞いて、(それまでの悩みが)すべて吹っ切れました。
調子いいときや勝っている時に見下ろしている時は気分がいいです。
でもガクッと落ち込んでいる時に、これから自分が登っていく場所を見上げる事で、
フーッとから固まっていたしこりが溶けていくような軽い気持ちになったんです。
それからは思いっきり明日から暴れようという気持ちになりました。」
気持ちが楽になったことで、動きが良くなり、勝ち星を積み上げていったという舞の海さん。
最後に“ことばのチカラ”についてどう思っているのか聞いてみると?
「言葉って不思議ですね。私が出会った師匠は色んな表現方法で私を鼓舞してくれました。」
次回のゲストも舞の海秀平さんです!